― 高齢化社会ってなに?
こんにちは、TAROです。
最近、コーヒーを豆から挽くのにはまってます。
よく社会の教科書で“少子高齢化”という言葉を聞きますよね。
今実際どうなっているんでしょうか?
子供や若い働き手が少なくなって、医療や介護の必要なおじいちゃん・おばあちゃんが増える。大変な社会になることは想像できますが、解決策や具体的な対応はあるのでしょうか?(今回は高齢化を中心に)
現在(2017年)の全人口に占める65歳以上の高齢者の割合(高齢化率)は27.7%です。この高齢化率は世界でもダントツ1位です。また特に注目されているのが“2025年問題”です。これは人口の多い団塊の世代が75歳以上になる年とされ、2025年に75歳以上の高齢者の数が現在よりおよそ400万人増加します。(2025年高齢化率:32%)
これによって介護が必要な高齢者の数が急増し、必要な介護サービスを受けられない高齢者が出てくる可能性があるのです。
厚生労働省の推定では2025年に必要な介護人材は253.0万人とされていますが、現状の推移では215.2万人とされています。つまり37.7万人の不足が予想され、介護が必要でも介護サービスを受けることができない。また一人の介護士が介護する人数も増え、介護の質の低下することも考えらます。
では、どのような対策があるのでしょうか?
(1)必要な介護人材の確保
まずは現在働いている介護職員の労働環境の改善があります。給料の低さや働きやすさ(子育てや介護をしながら働ける環境)を整えることで、介護の仕事の魅力を上げ、介護職員の離職を減らします。さらに新たな担い手として、介護を目指す学生を援助したり、中高年層の再就職を促したり、地域の資源をできるだけ活用する取り組みもされています。
また最近ニュースで見かける“外国人労働者”といった海外から介護担う人材を呼び込むのも一つの手です。
(2)高齢者の健康を向上・維持
介護が必要になる前に予防的に頭の体操や運動を取り入れることで、介護を必要とせずに自立した生活が長く送ることができます。そうすることで要介護者の数を減らしたり、軽度化することでできます。
(3)介護業務の効率化
すでに施設では介護ロボットなどの活用もありますが、移乗介助を支援したり、ベットセンサーなどで夜間の見守りを軽減したりと介護者の負担を減らすことで、今までより少ない人数で多くの人数を安全に介護することができます。また介護以外の事務作業にICTを活用して、就業時間内の介護する時間を多くとることも可能です。
以上、“高齢化”の人手不足に対する解決策として3つ【人を増やす、要介護者を減らす、介護を楽にする】を挙げました。
団塊の世代が75歳以上になる2025年まであと6年です。
そこに向けて、国の政策として進めているものもありますが、一企業や個人レベルでもできることはたくさんあると思います。“高齢化”と聞くと、日本の将来にとって悲観的なイメージを抱きますが、世界で初めて迎える超高齢化社会への挑戦と捉えることもできます。そう考えると少しワクワクしませんか?
また“高齢化”は他にも、医療・介護費の増加や現役世代の介護が理由による離職、老々介護や孤独死、認知症高齢者などの問題もあり、今後私たちにとってより介護が身近な時代がやって来ます。
参考
『内閣府 平成30年版高齢社会白書』(https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2018/gaiyou/pdf/1s1s.pdf)
『厚生労働省2025 年に向けた介護人材にかかる需給推計(確定値)について』(https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12004000-Shakaiengokyoku-Shakai-Fukushikibanka/270624houdou.pdf_2.pdf) cked0 Light Gr
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