こんにちは、
あと少しで平成が終わりますね。
なんだか少し寂しい気分です。
つい先日無事に介護福祉士国家資格の登録が終わりました。
これで晴れて介護福祉士と名乗ることができます。
そこで今回は未経験から介護福祉士取得までの道のりを紹介します。
介護福祉士とは
専門知識及び技術をもって、身体上又は精神上の障害があることによって日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状態に応じた介護(喀痰吸引等を含む)を行い、並びにその者及びその介護者に対して介護に関する指導を行うことを業とする者をいう。
「社会福祉士及び介護福祉士法」より
介護福祉士は介護の唯一の国家資格であり、まず目指す資格の一つといえます。
介護福祉士を取得するメリット&デメリット
給与面
介護福祉士の資格があると、多くの事業所で資格手当として月5000~1,5000円が支給されます。また転職時にも一定の介護技術や知識があることの目安となり、選択肢は広がります。
仕事の範囲
一部介護福祉士の資格が必要な役職(訪問介護のサービス提供責任者等)があります。また医療的ケアの実施や現場のリーダーを任されるなど仕事の幅が広がります。
事業所として
介護福祉士の人数は、その事業所の介護の質の高さを表す一つの目安となります
。介護福祉士の割合によっては、サービス単価が上がる事業所加算を得られることもあります。そのため事業所も介護福祉士の育成や講座の受講補助など力を入れているところが多いです。
デメリットは?
事業所によっては、資格を取得しても給与に反映されないところがあります。また資格手当が出ても、全職種の平均と比較すると少ないのが現状です。(ハローワーク等の介護福祉士の求人を探しても、年収250~300万程度。)
介護福祉士の資格の取得には、実務者研修が必須となっており、時間とお金がかかってきます。
お金:10~15万程度 時間:約7日の講座受講+自宅学習
介護福祉士まで3年の実務経験が必要?
介護福祉士の試験を受験するには、大まかに次の3つの道のりがあります。
- 介護福祉系を卒業
- 介護福祉士養成施設を卒業
- 実務経験3年以上かつ実務者研修を修了
未経験者が介護福祉士を目指す場合は、実務経験3年以上で取る方が多いと思います。私も前の職場で3年の実務経験を経て、取得しました。
※実務経験3年とは、受験年3月31日までに3年以上の在職期間と540日以上の従事日数(勤務した日数)になります。だいたい週3.5日以上で介護の仕事をしていれば、3年で受験資格に達します。
実務者研修って?
平成28年より、実技試験の代わりに実務者研修の修了が必要になりました。
実務者研修とは、介護福祉士に必要な知識や技術を学ぶために民間会社が開講している講座です。
内容は自宅学習と通学講習からなります。講習では「介護過程」と「医療的ケア」の実践を行い、約7日間の行程になります。
費用は無資格の場合は約12~14万円ほどです。既に福祉系の資格(ホームヘルパー1,2級、初任者研修他)を持っていると、安くなります。
実務者研修の費用ですが、働いている事業所によって介護福祉士取得後も働き続けることを条件に補助が出るところもあります。私自身も前の会社で講座の全額を会社負担で実務者研修を受講させてもらいました。
決して安い金額ではないので、介護の仕事を始める際に会社に確認しておいた方がいいと思います。
介護福祉士取得までの流れ(2020年受験の場合)
○申し込み期限
2019年8月上旬から9月上旬
○筆記試験
2020年1月下旬
○合格発表
2020年3月下旬
○申請登録
合格発表後、1か月程度で申請登録完了
介護業界では介護経験が10・20年のベテラン職員がたくさんいます。そのため実務経験3年で取得できる介護福祉士の資格を持っていても、給与やキャリアが大きく変わることは少ないです。
しかし新人職員の教育や医療的ケアなど任される仕事の幅は確実に広がります。今後のキャリアアップの最初の段階として、まずは介護福祉士を目指してみてはいかがでしょうか。
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