【映画】「こんな夜更けにバナナかよ」×自立生活

こんにちは!
現在、小規模多機能型居宅介護にて介護士やってます、TARO(@taro26179991)です。

今回は2018年公開「こんな夜更けにバナナかよ、愛おしき実話」という映画を紹介します。筋ジストロフィーという病気を持つ鹿野さんの自立生活の日々を描いた実話が元と映画です。

あらすじ『こんな夜更けにバナナかよ』

子供の頃より難病・筋ジストロフィーを患い、体で動かせるのは首と手だけの鹿野靖明(大泉洋)は24時間365日、誰かの助けがないと生きていけないにも関わらず、病院を飛び出し、自ら介助ボランティア集め、自宅で自立生活を始める。
医大生の田中久(三浦春馬)に誘われ、鹿野の家を訪れた安堂美咲(高畑充希)は鹿野のずうずうしくて、自由すぎる性格に戸惑いながらも、介助ボランティアとして関わっていく。
そんな鹿野と彼と出会って変わっていく人々の人生を、笑いあり、涙ありで描く実話。

筋ジストロフィーとは?

筋ジストロフィーとは、全身の筋肉が徐々に衰えていく難病であり、根本的な治療法はまだ確立していません。筋ジスにはいくつか種類があり、進行の速さも異なりますが、鹿野さんの場合は小学6年生で筋ジスの診断を受け、18才で足の筋力低下により、車いす生活になります。32歳で心臓の筋力低下によりほとんど寝たきり。35才で気管切開を行い、人工呼吸器をつけた生活となりました。

 

感想『こんな夜更けにバナナかよ』

大泉洋演じる鹿野の笑えるエピソードばかり

病気のことを忘れるくらいクスッと笑えるエピソードばかりで、鹿野さんと彼の周り人たちのやり取りを見ていると心が軽くなります。

題名「こんな夜更けにバナナかよ」も鹿野さんと介助ボランティアの実際のエピソードに由来しています。鹿野さんが”お腹が空いて眠れないから”と美咲に深夜2時にバナナを買ってくるように依頼。夜中ほとんどのスーパーが閉店している中、美咲はバナナを探し回ります。

他にも鹿野は自由奔放に美咲をデートに誘ったり、口説いたりも平然とします。病状が悪化する中で、クスッと笑える鹿野節がさく裂しています。


鹿野さんの自立生活への挑戦の軌跡

多くの筋ジストロフィーの患者が病院や施設で生活する中で、鹿野さんは自立した自宅での生活を選びます。自らで介助ボランティアを募集し、教育やシフト調整までやっています。そしてボランティアに遠慮することなく、深夜にバナナが食べたい、たばこが吸いたいと自由に主張します。

さらに英検2級合格やアメリカに行くという夢があり、挑戦し続けます。鹿野さんの人生を通した障がい者の自立生活というの生き方の選択を広げる挑戦に心打たれます。


介助する側とされる側の関係は?

映画全体を通して、介助する側とされる側の関係や対等の意味を考えさせられる作品となっています。
鹿野さんの介助は多くの無償ボランティアが担っています。24時間誰かの助けが必要な鹿野さんにとって、介助する側とされる側という一方向の関係を考えになりがちです。

しかし鹿野さんはボランティアとの関係について「立場は対等だって。同じ人間だから、」と話します。ボランティアの美咲や田中にとっても、それぞれの悩みがあり、鹿野さんとの関わり(時にぶつかり合うこと)で成長していきます。特に鹿野さんと美咲の遠慮のないやり取りがとても印象に残っています。

原作もおススメ!

原作「こんな夜更けにバナナかよ、筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」は著者・渡辺一史が鹿野靖明とボランティアを取材した実話になっています。鹿野の生活やボランティアとのエピソードに加えて、本作の鹿野さんの青年時代や社会的な背景も深く理解できる内容になっています。
障がい者の自立生活の歴史や人工呼吸療法・筋ジス医療の最前線を学べるので、介護福祉関係の方にもおススメの一冊です。

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