科学的な認知症の予防する方法

こんにちは!
現在、小規模多機能型居宅介護にて介護士やってます、TARO(@taro26179991)です。


今回は、科学的に分かっている認知症の予防法についてまとめてみます。

前回認知症薬の効果についてまとめましたが、現在認知症を根本的に治療することはできません。

アルツハイマー型認知症では、そもそも発症する10年以上前(40代頃~)から脳の異変がはじまっているといわれています。そのため認知症になる前から、生活の中で認知症のリスクを減らせるかが重要です!

認知症とリスク要因の関係については、多くの研究がされています。
以下、現在分かっている認知症のリスク要因です。

認知症リスク要因

  • 高齢
  • 教育歴が短い
  • 生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症ほか)
  • 喫煙


高齢

認知症の一番のリスクは高齢であることです。寿命が5年延びると、有病率は倍増します。そのため認知症を予防しても、寿命が延びた結果として、認知症になるリスクは高まります。認知症予防とは、認知症の発症を遅らせる、脳老化のスピードを遅くすることをいいます。

遺伝的要因

アルツハイマー病になりやすい遺伝子、アポE4遺伝子やTREM2変異を持つ人はアルツハイマー病になりやすいことが分かっています。

高齢・遺伝的要因はコントロールできない認知症のリスク要因です。

教育歴

教育歴とアルツハイマー病の関わりも多く研究されていて、教育歴が短いとアルツハイマー病になりやすいと分かっています。学歴は変えられませんが、生涯勉強し続ける(頭を使う)ことが重要であるともいえます。

生活習慣病(糖尿病・高血圧ほか)

糖尿病
糖尿病はアルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の発症を明らかに増やすことが統計的に示されています。日本の長期の追跡研究でも、糖尿病と診断された人はアルツハイマー病の発症が2倍に増えることが分かっています。

高血圧
高血圧は、脳出血や脳梗塞を引き起こします。その結果、脳血管性認知症や脳内での神経炎症を起こし、アルツハイマー型認知症を発症する要因となります。高齢での血圧のコントロールが認知症の発症率を下げることも分かっています。食事面では高血圧を予防するために、減塩が心がけましょう。

その他、脂質異常症やメタボリック症候群といった生活習慣病も認知症のリスクを高めるため、認知症予防には食生活の改善が大事となってきます。

喫煙

喫煙も認知症の高いリスク要因になります。認知症予防には、まず禁煙すべきだといえます。


認知症予防には運動が一番!

家事や運動で身体を動かすことが一番確実な認知症の予防法であることが多くの研究で示されています。

運動が及ぼす脳への影響は?
骨格筋を動かすと筋肉から脳に脳由来神経栄養因子(BDNF)というホルモンを増やせという指令が届く。すると脳はBDNFを生産し、これが神経細胞にとって、栄養になり、育っていく。特に記憶に関する海馬の神経細胞を育て、記憶が良くなる。さらに運動には脳の萎縮を防ぐ効果やアルツハイマー病の脳病変を抑制する働きが報告されている。


ある研究では、1日に3.6km(約5000歩)以上歩く人は、歩かない人に比べて、6年間で1.8倍認知症のリスクが低減すると報告されています。他にも、運動することで認知機能の改善が見らるという研究もあります。

その他

その他には、視力や聴力、歯の状態が高齢期の認知症の発症、認知機能悪化のリスク要因とされています。他者との交流の減少や社会的孤立が認知症の悪化へと繋がります。


まとめ

認知症の治療が確立していない現状を踏まえると、認知症に発症しないことが重要となってきます。そのためには、まず認知症のリスク要因を知り、生活の中で意識していかなければなりません。
人生100年時代といわれる中、長く健康な状態を維持するために、脳に優しい暮らしを心がけてみてはいかがでしょうか。

参考資料
・認知症ケアガイドブック(照林社)
・アルツハイマー病とは何か?(著:岡本卓)

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