前回は未経験から介護福祉士を取得するまでを紹介してきました。
今回は実際に介護福祉士の試験に合格するための、勉強方法をまとめてます。
大事なポイントに絞っているので、時間のない方も参考にしてみてください。
介護福祉士試験を知る
まずは、介護福祉士試験の内容についてです。
○試験内容
次の全11科目から出題され、すべて5択の問題になっています。
人間の尊厳と自立、介護の基本、人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術、社会の理解、生活支援技術、介護過程、発達と老化の理解、認知症の理解、障害の理解、こころとからだのしくみ、医療的ケア、総合問題(全11科目)
○試験時間
午前の部:10:00~11:50(110分)
午後の部:13:45~15:35(110分)
○合格要件
総合得点の約60%以上(1問1点の125点満点)、かつ全ての科目で得点がある。
過去の合格基準もだいたい60%前後となっています。
第29回(2017.1) 75/125(60%)
第30回(2018.1)77/125(62%)
第31回(2019.1)72/125(58%)
試験の合格率も70%くらいなので、難易度としてあまり難しい試験ではありません。ただ一年に一回なので、万が一不合格だと次の受験が一年後になってしまいます。
給与や業務にも関わってくるので、なんとか一度で合格したいですよね。
合格のポイント
介護福祉士の試験の合格のポイントは、広く浅くです。全科目での得点が求められるので、幅広く全体を勉強しておく必要があります。ただ問題形式が5択なので、一語一句すべてを覚える必要はありません。各分野のポイントだけ抑えておけば、大丈夫です。
中には難易度の高い問題も出題されますが、合格ラインが60%なので分からなくても問題ありません。試験時間もゆとりがあるので、ゆっくり自分のペースで解いていきましょう。
それでは、具体的な勉強法についてです。
過去問をやる
これまでの試験では、過去に出た問題に似た問題や選択肢が度々出題しています。そのため3年分の過去問をやるだけでも、十分に合格点を狙えます。
過去問は介護福祉士試験のHPよりダウンロードできます。
介護福祉士試験過去問第29~31回分
これだけでは不安という方は、解説付きの過去問参考書を一冊購入するといいです。過去問を解いて、解説を見ながら、分からかったところ確認していくと対応できる問題の幅が広がります。
参考までに、私は中央法規の介護福祉士国家試験過去問解説集を使っていました。
介護保険制度等の改正事項を把握する
毎回必ず直近の介護保険制度や障害者総合支援法等の改正内容が出題されています。試験の少し前に、直近3年くらいの改正内容だけ確認しておいてください。
介護保険制度は2000年以降より3年ごとに改正されているので、直近の改正は2018年(平成30年度)になります。
最後に
介護福祉士はゴールではなく、通過点の1つであると思います。その先にそれぞれが介護福祉士としてやりたい仕事やなりたい姿があるでしょう。
2015年より介護福祉士の上位資格とされる認定介護福祉士がスタートしました。そのほかに介護支援専門員や社会福祉士、機能訓練指導員、認知症ケア専門士、福祉用具専門相談員など様々な資格があり、活躍の場が広がっています。
介護福祉士のその先の姿を想像して、試験に臨んでみてくだい。
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